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ポップコーンの悲劇 歯にはさまった消防士 心臓病で緊急手術!英国

ポップコーンの悲劇

 歯の間に食べ物のカスが詰まるのは不快なものだが、英国の41歳の消防士は、自宅のリビングで映画を見ていたとき、左の奥歯にはさまったポップコーンが三日間抜けず、一週間後に心内膜炎を発症した!

 

 英国南西部コーンウォール地方で消防士として働くアダム・マーティンさんは昨年9月末、妻のヘレンさん(38歳)と自宅で映画鑑賞中、奥歯の間にポップコーンがはさまった。

針金でも取れない

 爪楊枝を使ってもなかなか取れず、ボールペンのキャップや針金、しまいには金属のフックを使って何とかして取り除こうと試みたが、三日たってもポップコーンは口の中にへばりついたまま。最後には歯茎から血が出てズキズキ痛むようになってきた。

 

 そのうち治るだろうと高をくくって、歯医者に行くこともなかったが、1週間後、アダムさんは夜中に大量の寝汗をかくようになり、慢性的な疲労感を感じ、頭痛がひどくなったので近所の診療所へ…。

 

 そこで「心臓に軽い雑音がある」と診断され、血液検査とレントゲン検査を受けたが、CRP値がわずかに高くなっていて、体内で炎症が起きていることがわかったが、精密検査の勧めを無視して再び1週間が経過。

英国南西部コーンウォールの消防士アダム・マーティンさん(Cornwall Live)

足の親指の裏に痣

 それでも高熱が出て、インフルエンザのような症状が続くため、さすがにプリマス市の大学病院にかけつけたところ、医師が左足の親指にできていたホクロのような痣を見て、「ジェーンウェイ斑だ」と指摘。直径5ミリ以下で痛みはないが、心臓や循環器が細菌に感染すると、手のひらや足の裏など、身体のほかの部分に現れる病変だ。

 

 詳しく調べた結果、心内膜炎に感染していることが明らかになり、即座に入院が決まった。これは血管に入った細菌が心臓弁に到達して、心臓の内側を覆っている内膜に感染する病気で、皮膚や口の粘膜、歯茎の傷が原因になるケースが多い。

 

 初期ならば歯肉炎や皮膚の感染症にとどまることから、アダムさんも早い段階で歯科医を受診しておけば、心臓に達する危険は回避できたかもしれないが、入院時点ですでに1カ月近く経過していた。

 

 アダムさんは、傷ついた心臓の大動脈弁を交換し、僧帽弁を修復するため7時間に及ぶ開胸手術を受けることになった。さらに太ももの大動脈にも血の塊ができていることが明らかになり、5時間かけて取り除いたという。

 

 医師はアダムさんの胸を開いた時点で「細菌は心臓弁の97%を食い尽くしていた」と話しており、手術が少しでも遅れていたら、3日で死んでいたとしている。

 

 手術から2カ月たった現在、アダムさんは定期的に病院で検査を受けているが、もう二度とポップコーンを口にすることはなくなったという。今月3日、妻のヘレンさんはFacebookにアダムさんのエピソードを紹介し、「小さなポップコーンが原因で、夫は心臓手術を受けました。歯痛や歯茎の出血を軽視せず、インフルエンザに似た症状がある場合も、とにかく歯医者へ行ってください(GO TO THE DENTIST!)」というメッセージを載せた。

 

足の親指の裏にできた痣は病変だった(Cornwall Live)

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