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中国とタイの肺炎「新型コロナウイルス」と認定 WHOが予防法を発表

画像は、コロナウイルスのMERSウイルス(CDC)

 中国・武漢市の女性が旅行先のタイで肺炎を発症した問題を受けて、世界保健機関(WHO)は14日、衛生当局から提出されたウイルスの遺伝子解析を実施した結果、新型コロナウイルスであることを確認したとして、感染拡大を防ぐためのガイダンスを発表した。

 

 この問題は、今月8日に武漢市からタイの首都バンコク近郊にあるスワンナプール国際空港に到着した61歳の中国人女性が、38度以上の発熱症状でその日のうちに医療機関に入院したもので、検査の結果、新型コロナウイルスが検出された。患者は回復に向かっていて、現時点で一緒にタイへ訪れた団体旅行客に症状は確認されていないという。

 

 武漢市ではこれまでに41人の感染が確定、このうち61歳の男性患者が死亡していて、患者と接触歴のある763人を対象に健康面での観察が続けられている。

ヒトからヒトへ感染するのか?

 WHOによると新型コロナウイルスは、「MERS(中東呼吸器症候群)」や「SARS(重症急性呼吸器症候群)」と同じように、重い症状を引き起こすコロナウイルスの仲間で、感染すると発熱や咳、息切れなどの症状から始まり、重症化した場合、肺炎や呼吸器不全、腎不全、さらには死に至る可能性があるという。

 

 MERSはヒトコブラクダ、SARSはジャコウネコから人間に感染したように、コロナウイルスの中には動物からヒトへ感染する種類のウイルスが存在することがわかっているが、今回の新型ウイルスについては、ヒトからヒトへ感染する明確な証拠がまだ見つかっていない。

武漢市の41人の患者のほとんどが働いていた華南海鮮市場

 しかし、武漢市健康衛生委員会によれば、41人の患者のほとんどが華南海鮮市場の関係者で、このうち2人は同じ家で生活する夫婦であることから、人間同士での感染リスクの可能性も排除できないため、引き続き、臨床面と疫学的な調査の必要性があるとしている。

 

 WHOは感染予防には、咳やくしゃみなどの呼吸器疾患の症状がある人との接触を避けて、マスクを着用し、うがいや手洗いをひんぱんに行うよう指導している。

石鹸を使って20秒以上手洗いを(CDC)

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