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新型コロナ「米国防総省でも感染」日米韓の検査の実施回数を比較

トランプ大統領は「我々は8日間で韓国が8週間かけて行った検査を凌駕した」と胸を張るが…。

 新型コロナウイルスの感染が広がるアメリカでは、国防総省本部に駐留する海兵隊員の感染が判明した。米軍の中ではこれまでに227人の感染が確認されていることから、国防総省は今後60日間にわたって、米兵の海外での活動を原則禁止にすると発表した。

 

 全米では今月25日時点で、50州(海外米領を含めると54地域)で5万4453人が感染しており、死者の数は737人にのぼる。感染者が最も多いのはニューヨーク州の約2万6000人だ。トランプ大統領は24日の記者会見で「米国ではたった8日間で、韓国が8週間かけた検査より、もっと多くの検査を実施した」と胸をはったが、専門家によると大きな勘違いだという。

米国と韓国との比較

 韓国では疾病管理本部(KCDC)が1月3日に最初の検査を行って以来、毎日検査件数を公表している。直近の3月24日までの8週間(1月28日時点で187件の検査を実施)に累積した検査件数は34万8395回にのぼる。

 

 一方、米国の場合は米疾病予防管理センター(CDC)直轄の研究機関や州の公衆衛生研究所で行っている検査だけが公表されているため、大学や民間の医療機関で行った検査までをつかみきれていないため、全体像の把握は難しいが、それでも9万4500件にとどまっているという。

韓国では毎日、感染状況が公表されている(KCDC)

単純比較はできないが

 とはいえ、米国のすごいところは、民間のボランティアやジャーナリストで作る新型コロナウイルス追跡プロジェクトチーム「The COVID Tracking Project」がCDCから漏れた検査を追跡記録している点で、それによると3月24日までの8日間に全米で実施された検査件数は約30万4600回と、韓国の8週間分より4万件ほど少ない。

 

 そもそも2つの国の人口規模が異なるため、単純に検査件数の比較だけでは話は済まない。実は米国と韓国は1月20日に最初の感染が報告されているという偶然の一致があるのだが、人口100万人あたりで検査回数を比べた場合、韓国では6764回、米国では1048回と6倍以上の差があるという。

 

米国では州ごとに感染者数がわかる(CDC)

日本の現状

 一方、日本はどうか?これまでにもPCR検査は万全ではない、とか、必要以上に行えば医療崩壊をまねくおそれがあるなどという声があるのはご存知のとおりだ。

 

 ちなみに厚生労働省が公表している2月18日〜3月23日までに国内で実施したPCR検査の件数は、4万2736件になっている(国立感染症研究所、検疫所、地方衛生研究所・保健所での集計分)。

厚労省も公表の方法を検討していただきたい

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