東京電力は22日、子会社のテプコカスタマーサービス(TCS)を通じ、今年度中に全国へ向けて電力を販売していくと発表した。
TCSは新電力事業を担うため2013年7月に設立された東電100%出資の子会社で、これまでは東電からの受託で電気料金の計算や請求業務、電気供給用機器類の取り付け・取り外しなどの技術サービスも請け負っていた。
東電ではこのTCSを通じて全国へ電力を供給するため、「特定規模電気事業開始届出書」を経産省へ提出。今年度中に電力販売をスタートさせ、関東周辺エリア以外での売上について3年後に340億円、10年後に1700億円を目指すとしている。
また、今回の発表にあたって同社では「東京電力グループ全体として賠償、廃炉、福島復興等の責務を全うしていくとともに、電力の安定供給を貫徹しつつ、電力システム改革を先取りした新たなエネルギーサービスの提供と企業価値向上に取り組んで」いくと説明している。