日朝政府間協議による拉致被害者再調査と対北朝鮮制裁の一部解除のニュースは、日本の各紙のトップを飾っているが、北朝鮮メディアによる報道は、極めて「事務的?」な対応となっている。
朝鮮中央通信によるこの記事の見出しは単に「朝日政府間の会談」とあるのみ。
他の記事は「日帝の前代未聞の地下資源強奪犯罪」、「破滅の崖っぷちに立った哀れな境遇」などとセンセーショナルな見出しが躍る中で、ひときわ異彩を放っている。
記事の内容も、日本側の対応については、「日本側は、対朝鮮制裁解除の内容と手続進行状況などについて詳細に通報した」と言及するのみ。
一方自国の対応についても「朝鮮側は、『特別調査委員会』の権能と構成体系、運営方法、調査形式と方法などを通報した」といたって淡々とした事務連絡のような口調で終始している。
北朝鮮メディアの冷淡ともとれる反応は、日本国内における取上げ方とは極めて対照的な様子だ。